私は管理会計を取り入れております。
しかし全社ベースでドンブリ計算すると、いまいち分かりにくくなるものがあります。
利益率です。粗利益率とも言いますし、限界利益率や付加価値率とも言います。
たとえば、金属加工業で、鉄製品とステンレス製品を製造する工場があるとします。
鉄製品とステンレス製品の利益率が違ってくるのは、明らかです。
加工のしやすさが格段に違います。
こんな時には、それぞれの変動損益計算書を作らないと分からないのです。
そのほか、お店が何店舗もある会社、そんなお店の中でも数種類の商品を扱う会社。
それぞれ部門別に変動損益計算書を作り、それぞれの利益を見たいというお客様があります。
かなり複合的な部門別管理の例です。
部門別管理は帳簿作成時、つまりデーター入力時に同時に達成されなければ、あまりにも不合理・・・・
一度全体の変動損益計算書を作ってから部門別に分けるなど、時間の無駄です。
だから戦略的な手が打てる時間を生むためにも、そのようなシステム体制をとっておく必要があるのです。
どのように部門を分けるべきなのでしょうか?
もちろんニーズにもよりますが、細かすぎても大変なだけでしょう。
各々の経営者が持つゴール(目標)が最も重要ですが、利益率の似通ったグルーピングをするのも手です。
ほかに店舗ごと、部署ごと、商品・サービスごとなど、担当の会計事務所とご相談されると良いでしょう。
これで自ずと自社の決算予測が見えてくるはずですよ。