良く聞かれることで、
「会計事務所って何をするところなの
」
「税理士さんって、何をする人なの
」
「事業をしている人しか関係が無いの
」
があります。意外に知られていなかったりします。
名前が「会計事務所」であっても、「税理士事務所」であってもあまり違いはありません。
トップが公認会計士でも、税理士でも、やはりあまり関係ありません。
事務所として開業したら、税理士業務を中心に行っています。
だから事務所の名称は、中身とは関係が無いといって良いでしょう。
では税理士業務とは![]()
中心となるのは、税務申告の代理です。
会社だったら法人税。
サラリーマンを含め、個人の収入の税金は所得税。
資産家の財産に対しては、相続税。
などなど、自分への課税を自ら申告することを代理する仕事です。
しかし、これは法律上定められた独占業務です。
ですから、会計事務所だからといって、会社経営に強いわけではありません。
最近、ひどい内容の決算書を作る会計事務所が多いです。
その結果、銀行から信頼されない会社が増えています。
そんな内容の決算書だとは知らず、会計事務所に任せっきりだと・・・・
社会からの信用を失っていることに、全く気付きません。
僕が税理士になった理由をお話しましょう。
そんなひどい税理士を、山ほど見てきたからです。
偉そうな先生、相談に乗ってくれない先生、間違いだらけの先生。
僕はもともと事業主だった父の跡継ぎだったので、税理士を雇う側だった経験があります。
須らく、そんな先生ばかりでした。
その頃は、税理士は何でも知っていいるものだと思っていました。
どうしたら資金繰りが楽になりますか![]()
給料はどのくらいにしたら良いですか![]()
帳簿は、どのようにしたら良いですか![]()
色んな質問にも、威圧的に跳ね返されてしまいました。
結局、父の事業は破産。
経営自体の責任は、トップ次第です。税理士に責任はありません。
でも、相談に答えようがあったのではないでしょうか![]()
だから、答えられる税理士になりたいと思いました。
今の殆どの「先生」は、「先生」であることに胡座をかいています。
お客は、自分を奉って離れないだろうと。
確かに、顧問税理士を変える人は少ないといえます。
ですが、本当にお客様のためになることは何でしょうか![]()
「先生」稼業だからではなく、いち「サービス業」の事業主として。
それは僕の経験から、経営の相談がきちっと出来る税理士であろうと思いました。
税理士には経営の相談が出来ると思われがちですが、そんな勉強などありません。
試験科目にそんな科目はないのです。
僕もかつては、税理士は経営者の相談相手だと思い込んでいたのですから、
その通りになりたいと思って、これまでずっとその勉強をしています。
本だけではなく、実地においても。
その実地が、予算実績管理です。
そんな「税理士だから当たり前」と思われることを、サービス業の事業主感覚でやりたいと思っています。
それが「先生」稼業ではなく、真の会計事務所の役割です。
それにしても・・・・
金儲け主義の会計事務所が増えましたね![]()
申告書にサインを促したり、印鑑を促したり。
果たしてそんな業務で、お客様は喜ぶのでしょうか![]()
先生が、ココにサインして。印鑑押して。
と、先生が言うから、言われるがままにしているだけではないですか![]()
それはお客様の喜び![]()
今一度、会計事務所の役割を考え直して見ましょう。
こんな大不況だからこそ、見直すべきだと思います。
先生ではなく、一事業主として。