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リーマン編集者の「その日暮らし」

某オウンドメディアの契約編集者の仕事の記録、および身辺雑記

GWに入る前に、GW明けに発売する号の作業を終えていたのだけど、色々事件があったので、案の定、差し替えが続出。僕にもお声がかかり、富山までひとっ飛びしてきました。つまり、ユッケ事件ですね。


取材日数もあまりなかったし、編集部のサポートもかなり寒い状況で、まあ最低限の仕事はこなせたかな、というところ。でもこういう現場取材で、いわゆるスクープ的なものを取ったことがなく、今回もそこまではいかなかった。


足りないものがいっぱいあるんだろうなあ。もっと歩いて手当たり次第当ればよかったのか。もっと他にやれることはなかったのか。反省から次につなげないと。


でも、富山はいいところだった。のどかだし、ご飯も美味しいし、人もいい人が多い。海外もいいけど、日本全国もっと見て歩きたいなと改めて思った。


ちなみに、某焼肉店の地元の評判はかなりよかったです。安くて旨いって。サービスもよかったみたい。なんでああなってしまったのか。自分なりに思ったこともあるけれど、疲れたので今日はここまで。


少し前に30歳になりました。


思っていたほどショックもなく、だからといって高揚感もなく。このままじゃヤバイとは前から思ってますから、そういう意味でも特に心境の変化はないです。


ただ、昔からの友人が最高に笑えるお祝いをくれたので、それは嬉しかった。嫁が作ってくれたローストビーフもうまかった。


さて。遅ればせながら最近の仕事について。もっぱらインタビューをしていました。GWの合併号、現在入稿中のGW明け号、このふたつで6人にインタビューして、記事書きました。


なかなかヘビーでした。インタビューというのは、まず取材を申し込み、交渉しOKをもらえたら日時・場所をセッティング。当日までに取材対象者について著書や新聞記事などを探し、目を通しておく。そんでもって、デスクなんかとも相談しながら聞くことを箇条書きにする。当日、インタビューのイメージをしながら取材に臨む。


なんて具合で、取材にいたるまでに結構手間と準備がかかるんです。しかも、この準備にどれだけ時間と手間をかけるかが大事で、かといって同時進行の案件があればそれだけに忙殺されるわけにもいかず、でもギリギリまで準備を重ねたい、と自己矛盾のなかでバランスをとるしかない。


で、いざインタビューは、これは取材対象者との真剣勝負なんで、ものすっごい気を使う。名刺交換から本題に入るまでのくだり、相手の話に相槌うって感心している素振りを見せながら次に何を質問するか考える。


特に今回は、けっこうエライ人や有名人が対象だったので、一件一件に使うエネルギーが半端なかった。そんでもって1本あたり1P半くらいの原稿書くから、まあ大変でした。2週間で6本、ページに換算して8Pくらいかな?


でも、楽しかった。サシで大物インタビューするのは、自分の血肉になると思う。原稿も、それなりにまとめ上げられたと思う。


場数場数。いまはこうして経験を積んで、自分のなかで洗練される何かを信じて積み上げていくしかないね。



30を目前に、最近酒が弱くなった気がします。


その場で飲むことは飲めるけど、後から気持ち悪くなったり頭痛くなったりすることが実に多くなりました。最近、太田胃散を覚えました。こうして、老化していくんですね、人って。


さて、僕が書いている雑誌は毎週火曜発売ですが、3月は諸々の事情により発売日がバラバラでした(地震が理由ではありません、一応)。やっと通常通り火曜発売に戻ります。


そこでは、前に書いた某建築家へのインタビュー(3P)とワイド特集でナベツネさん絡みの記事書いてます。気が向かれたらお読みください。


とりあえず、今日はこれで寝ます。本当にただのメモです、これは。


世界的な建築家に取材で会ってきた。


教育について話を聞いてきたんだけど、地震については


「いや~、日本はもうアカンやろ。なぁ?復興できると思う?無理やて」


って言ってた。苦笑いするしかなかった。その人いわく、


「東大卒はあかん。受験勉強で疲弊しきっとる。東大に受かってもう人生ゴールしたと思とる。80年代以降生まれもあかん。親が過保護すぎ。自立心がない、闘争心がない。全然あかん」


つうわけで、今年30歳、81年生まれの僕はキッチリ枠内。全然あかんことが分かりました。


でも、話は面白かった。機嫌がよかったのか、1時間の予定のインタビューが2時間半くらいにまで伸びて、おまけに新刊に名前入りのサインまで書いてくれた。


インタビューは今度発売される雑誌に掲載されるので、雑誌名をご存知の方は手にとってもらえると嬉しいです。今日は疲れたので、また書く気になれば今日の取材について詳しく書きたいと思います。


思ったことがひとつ。この仕事の報酬は、今日会ったような、業界で超一流とされる人に、僕なんかが会って話をできること。金より大きな報酬であり、財産です。


いまさらにして、思う。


自分の思いを、自分の言葉で書くのって、なんて楽なんだ!


仕事で文章を書くのは、しんどい。これは、「仕事」だから辛い、っていうのとは違う。


原稿を書くとき、ごくまれにノって書けることもあるけど、基本的には搾り出す、というのが近い表現になる。もう少しいうと、そこにある正しい表現を、伝わりやすい言葉を、捜す作業。便秘のように、出ないときは辛い。


さらにもうひとつ、僕らモノを書く人間は、取材した人の思いや言葉を背負っている。ましてや僕がいま書いている媒体は小さくもなければマイナーでもない。世間に対して、どれほどかはわからないけど、間違いなく多少の影響力は持っている。まだ。


そこに書かれる言葉は重いし、書かれる人にとっても大きい。僕らは、少しでも取材対象者の言葉を「正しく」伝えなきゃいけない。それは、その人の言葉をそのまま伝えればいいってわけじゃない。発した言葉を、読者に伝わりやすいように咀嚼し、コンパクトにし、表現する。まあ、紙だから紙幅があるし、全体としての統一感を持たせる必要もあるから。それだけ制限も多いなかでの作業になる。


そんなこんなで、難しいし、しんどい。最近、自由な文章をこうしてまた書くようになって、そのことを改めて感じた。


あー、文章、うまくなりたい。