切なさと… | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

みなさん、こんにちは!

てらこです。

 

静岡は残暑の日々ですが

かなり過ごしやすくは

なってきました。

秋と冬は季節の中で

大好きなので、

やっとこの季節が来たか!

という感じですグラサンキラキラ

 

 

さて!

本日も深海底曳き網漁で

様々な深海生物が

当館へとやって来たのですが、

なんと、なんと!

 

ミツクリエナガチョウチンアンコウ

(名前長い…)

 

と思われる個体が

やってきました!!ポーン拍手

残念ながら生きている状態では

なかったですが、

あまりの珍しさ

飼育スタッフ全員で

見入っていました(笑)目

 

ごく稀に

入って来ることがあるのですが

こんなに綺麗な状態ではないので

さらに興奮ものです!笑い

 

ミツクリエナガチョウチンアンコウ

(やっぱり名前長い…)

といえば!

オスとメスの話ですよね

知っている方も

いるかもしれませんが、

オスはメスに比べると

とっても小さく、

メスが40cm程になるのに比べて

オスは大きくてもせいぜい4㎝程

までしか大きくなりません。

 

もっと驚きなのが

その繁殖方法

オスはメスを見つけると

体に噛みつき離れません。

すると段々とメスの体と融合していき、

血管まで繋がって、栄養も共有します。

さらにオスの目や内臓は退化して

ついには繁殖のための

精巣だけしか残りません。

繁殖が終わると体はメスに吸収され

完全に同化してしまうという…絶望あせる

 

お、おそろしい…

心なしか男性スタッフの

アンコウを見る目が

切なかったです赤ちゃん泣き

 

一体化してしまったのか、

このメスの個体からは

オスは発見できませんでしたが、

貴重な資料となるので

標本にして皆さんにも

お見せできるように

したいと思います。

 

てらこ