多かったご質問。 | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

こんにちは、Sです。

夏も終わりに近づき、館内もご観覧しやすく

なってきました。

ゆっくり時間をかけてご観覧されたい方、

チャンスです!

 

さて、夏の繁忙期中にお客様から良く頂いた

ご質問。

『なんでいるのですか?』

それは

今日も定位置でお休み中のハリモグラ。

 

水族館に来て、見たことのない陸上の生き物。

深海とはかけ離れた存在です。

 

でもハリモグラが当館にいる意味、しっかりあるのです。

 

ハリモグラは哺乳類でありながら

 ・鳥類や爬虫類のように総排泄腔を持つ

 ・体温調節が完璧でない。

 ・卵を産み母乳で育てる。

 

と爬虫類や鳥類と哺乳類の中間的な性質を持ちます。

このことから

『進化の鍵を握る生き物』

『進化の途中の生き物』

と言われます。

 

生きる化石の代表格、当館の目玉のシーラカンスは

関節の備わった鰭などから

『陸に上がる手前の魚』

とも考えられています。

 

ハリモグラ、シーラカンスともに

進化の鍵を握る生き物とされています。

 

一見かけ離れているハリモグラとシーラカンス。

繋がりがあるのです。

 

飼育長 S