見慣れない物体 | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

みなさんこんにちは!

いぺおです。

 

 

実は今朝、オープン前に水槽のチェックをしていると

ヌタウナギの水槽になにやら見慣れぬ物体が!

 

実はこれ、ヌタウナギの卵です^^

 

卵は硬く薄い殻に包まれていて、中にぎっしりと卵黄

が詰まっています。

 

ご覧の通りヌタウナギの個体数も多く、卵も散らばって

いるのでどの個体が産んだ卵なのかは不明です...^^;

 

 

他にもヌタウナギを飼育している水槽はいくつかあり、

いずれの水槽でも最近卵が発見されているのでヌタウナギ

は夏ごろに産卵を行う習性なのでしょうか?

 

生物の大半は太陽の光を浴びた時に分泌されるメラトニン

というホルモンの働きで日照時間を把握し、季節の変化を

感じ取ると言われています。

それにより毎年決まった季節に繁殖行動をおこなうことも

できますが、ヌタウナギが暮らすのは光が僅かしか届かない

深海。

 

深海という環境は水温の変化も起こり辛く、太陽光以外の

環境変化でも季節の変化を知るのは困難なように思えます。

 

 

ヌタウナギ達はどうやって季節を把握しているのでしょうか...

 

 

深海という世界はまだまだ謎が尽きませんね^^

今まで以上に深海に好奇心がそそられる素敵な出来事でした。^^

 

 

 

いぺお