神秘的な深海魚 | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

みなさんこんにちは!

いぺおです。

 

 

 

先日お客様よりご連絡があり、希少な深海生物を

引き取りました。

それがコチラです。

 

 

一見リュウグウノツカイのようにも見えますが、

この魚は「テンガイハタ」という魚です。

リュウグウノツカイと比べると全長が短いです。

さらに背鰭から尾鰭が後方に長く伸びていること

も特徴のひとつです。

 

 

ですがリュウグウノツカイに近い種類の生物という

こともあり顔つきはかなり似ていますね!

 

普段は深海に生息していると考えられています。

大きさは最大で2.7m前後になると言われており、

今回引き取った個体は約30cmです。

 

泳いでいる時はピンク色の綺麗なヒレをはためかせな

がら泳いでいて、とても神秘的でした^^

 

例によって未だ生態の多くが未解明であり、生息水深

すらも曖昧な生物です。

そんな貴重な生物なので、生きた状態で搬入されるこ

と自体が非常に珍しく、ましてや体がこれだけ綺麗な

個体は初めて見ました!

 

バックヤードで様子を見ていたのですが、残念ながら

翌日には死亡してしまったため、生きた状態での展示

はできませんが、ゆくゆくは標本、剥製といった形で

展示できればと思います。^^

 

 

いぺお