いそいそ... | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

みなさんこんにちは!

いぺおです。

 

今回はサンゴ水槽の密かな人気者を

ご紹介します。

 

 

まずはコチラ。

ヤマブキハゼです。

体表に山吹色の鮮やかな斑点があり、

オシャレで可愛いですよね^^

 

ハゼの仲間の中には岩の隙間や砂の

穴の中に暮らす種類がいます。

ヤマブキハゼもその一例として知られ、

写真の地面にある枝サンゴのあたりに

巣穴があります。

 

拡大してみましょう。

なにやらヒゲのようなものが飛び出て

いますね...。

 

 

と思いきやエビが砂を運びながら突然

現れました!!

砂を邪魔にならない所に移動させ、

再び巣穴に帰っていきました...。

 

 

実はこの謎のエビこそが密かな人気者

なんです^^

この子はニシキテッポウエビといって、

このサンゴ水槽においてはヤマブキハゼ

と共生関係にあるエビです。

 

 

①視力が低く敵となる生物の接近になかな

 か気付けないニシキテッポウエビ

②身を隠す巣穴が欲しいヤマブキハゼ

 

そこで

①のニシキテッポウエビが巣穴を掘る

②のヤマブキハゼがその代わりに周囲の

警戒、いわば見張り役を担うことでお互い

にwin-winな関係となっているのです^^

 

ヤマブキハゼがニシキテッポウエビに

どのように危険を伝えるのかというと、

ニシキテッポウエビは常に触角をヤマブキ

ハゼの体に触れさせています。

そこでヤマブキハゼが突然素早く動いた時、

ニシキテッポウエビは周囲に異変が起きて

いる事を察知するそうです。

 

なんだかヤマブキハゼはもう少し積極的に

伝えてあげた方が良い気がしますが...^^;

 

 

関係性について外野が口を出すのもヤボな

話ですね(笑)

 

 

ニシキテッポウエビは一度掘ったら満足...

とはいかず、日々せっせと巣穴を掘り続け

ています。

そんな彼らの頑張りにも是非注目してみて

下さい^^

 

 

いぺお