赤ちゃんラッシュ!! | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

みなさんこんにちは!

いぺおです。

 

先日、バックヤードの水槽で

ある生物の赤ちゃんが大量発生していました!

 

その生物とはこちらのヒラアシクモガニです。

この写真はお腹に抱えた卵が孵化した直後に

撮影したものなので、

卵を抱えていた部分を開いています。

 

そして、

孵化した子供をまゆげ先輩が撮影してくれました!

え、どう見ても違う生き物では!?

 

と感じる方も多いと思います。

 

実はカニの仲間は成長の過程で変態するんです。

(↑生育過程で形態を変える事)

 

それぞれの形態にはしっかりと名前があり、

ゾエアメガロパ

という順に変態していきます。

(孵化直前の卵の中の状態はノープリウスといいます。)

 

メガロパになると一週間ほどで脱皮し、

カニの形状になります。

 

写真の形態はゾエアです。^^

ここまで姿が変わると、変身しているみたいで

かっこいいですよね^^

 

育成は非常に難しいため、どう管理しようか...と

色々考えながらバックヤードで作業してると、

 

またもや小さな生物が大量発生している!!!!

しかもヒラアシクモガニのゾエアがいた水槽と同じ水槽!!!

 

しかし見たところヒラアシクモガニのゾエアの半分程度の

大きさ...。

明らカニ(カニだけに)別種の幼生です。

 

水槽の中を見渡すと

コツノキンセンモドキのメスがしきりにハサミでお腹を

揺さぶっている...!

ということで、他に怪しい生物も見当たらないことから

発生していた子たちはおそらくコツノキンセンモドキの

ゾエアであると見ています^^;

 

撮影センスが無さ過ぎて泣きそうです。

 

ヒラアシクモガニにコツノキンセンモドキ...

どちらも幼生からの育成は一筋縄ではいかないとは

思いますが、非常に貴重なことですのでどちらも

育成に挑戦したいと思います!!

 

いずれ成長した子供たちを展示できることを夢見て

お世話させていただきます^^

 

 

いぺお