朝10時、本屋の開店時間。

今はまったりお茶タイム。
よもぎあんパンと緑茶。
やはりベストマッチ☆☆

さてと。ジャンプに紐掛けしながらお客さんを待ちましょうかね。
東日本大震災の発生から11ヶ月です。
信州松本で勤務していると、周囲から大震災に対する気持ちが希薄になってきたような感じがします。僕は仙台の生まれ、母親は石巻の生まれ、遠い土地にいるけど故郷を想う気持ちに変化はないです。でも、東北に直接関係が無い人たちにとっては、すでに過去の出来事という感じかも。阪神大震災の直接の被災者ではなかったの皆さんもこんな感じだったのでしょうか。
一人でも多くの人に、3.11を忘れずにいて欲しいと願ってます。
長らく放置していたblogを再再稼動させました。

たぶん、誰も読んでないと思うけど。
地道に更新、できたらいいな~(笑)

ジャンプコミック発売日は一カ月の中でも一番忙しい。



他の日も同じくらい忙しければもっと給与が上がるのに~~と何やらいやらしい考えをしながら一日を過ごしましたよ。


それにしても、コミックはジャンプの一人勝ち状態です。

マガジンには以前ほどの勢いは無くなり、サンデーはガッシュ騒動以来撃沈中。

チャンピオンは完全にお客様扱いで声もかからない。アニメ化作品出しても盛り上がりません。

ガンガンは鋼の錬金術師以外のヒット作には恵まれず、角川GHはマニアック過ぎて一般人にはさほど売れず。



少女系はさらに売れなくなってるし。青年系も同じく売れ行きは下降へ一直線。


コミックを読んで育ってきただけに、これ以上売れなくならないように現状打破を模索していきます。


そういえば、今度の夏放送開始のテレビドラマ、マンガ原作多数ですね。

どれもこれも、過去にあった作品に似たり寄ったりの脚本・出演者になるような気配です。

たぶん、コミックの売り上げは苦戦するでしょうね。


「中学生はこれを読め」 書店主が推薦リスト 全国波及


このタイトルは朝日新聞のネット記事からです。すでに読んだ方もいるかも知れませんね。


まあ、記事のとおり、本屋に来る中学生の数は、高校生・大学生に比べても少ないけど、小学生と比べても少ないです。彼らは何を読んでいるんでしょうか?というか、本を読んでるんでしょうか?

僕の店では、毎年中学校の職業体験学習に協力してます。付近の公立中学校数校から各校2人か3人の生徒を預かってやってるんですが。

職業体験学習で本屋を選ぶ生徒は、大抵読書好きの子供たちです。なので、たまにお客さんとして会うこともあります。が彼ら以外の中学生にはほとんど会わないんです。雑誌の立ち読みにも来ない。いったい彼らは本とどこで接してるんでしょうかね。

僕は、昔から本が大好きでした。

一番最初に自分で選んで読破した本は今も忘れもしません。

「もりのへなそうる」(福音館書店)

僕の活字読書の歴史の原点ですね。

それともうひとつ僕には原点があります。

「幽☆遊☆白書」(集英社)

これは僕のマンガ読書の原点です。

こういった原点と呼べる本に出会っていないのが、「読書離れ」のひとつの原因なんじゃないでしょうか。

「中学生はこれを読め」のリストには約500作品が載ってます。

でも、僕はこのリストにちょっとした不満があります。

それはマンガが少ない!!

読書は未知との遭遇でもあります。とくに、読んだことのない本では次がどうなるかドキドキしながら読むという楽しみがあります。

読書は、何も活字の本だけが対象ではないと考えてます。マンガだって立派な本です。

教育上読ませたくないと考える親や教師がいます。では、あなたは活字ばかりの本を読んで育ったのですか?マンガだって読んだでしょう。

マンガにもいろいろあります。教育上、読まないほうがいい作品もあります。が、マンガのほうが絵で記憶されるため印象に残りやすいという利点があることを忘れないで欲しいんです。それを活用して、古典作品や世界や日本の歴史を学習してみてはどうでしょうかね。

それに、マンガ・アニメは新しい日本文化として世界に発信されています。

新しい日本を背負う中学生に世界に向けて胸を張ってマンガを語ってもらえるような、そんな日本人が出てもいいと思います。

中学生に読ませたいマンガ作品(独断基準)

「スラムダンク」(集英社)

「あさきゆめみし」(講談社)

「ブラックジャックによろしく」(講談社)

「俺たちのフィールド」(小学館)

「BANANA FISH」(小学館)

すぐに思いつくのはこのくらい…

(^∇^)約10ヶ月ぶりの更新です。

ほとんど「はじめまして」状態ですが、よろしくお願いしますm(_ _ )m


本屋に勤めているという特徴を活かして始めたこのブログ。本当に本屋のことだけかいてれば良いのかわからなくなったと同時期に、本屋の実務が激務となりここへ足を運べない状態が続きました。

今回、ラッキーなことにGWに2連休がもらえ(本屋勤務になって初めて!!)、ネット接続を再開しました。

次回の更新がいつになるかはわかりませんが、地道に更新していこうとさっき思いました(*⌒∇⌒*)


それにしても、アメーバブログの機能、充実してますね(゚Ω゚;)

さっきからたびたび入力してる顔文字、このブログの挿入項目にあったりします。前は無かったぞ~σ(^_^;)

いろいろと試したい機能もあるので、少しずつ覚えて、見やすいブログ・読みやすいブログ・読んで為になるブログを目指していきます!!


それでは。再見(^O^)

7月13・14日の2日間、近くの中学生の体験学習のお世話をしました。

毎年行っていることですが、2日間というのは初めてです。

何をしようか、飽きないためにどういうメニューにしたら良いか、前日までいろいろひとりでシュミレーションしました。他に体験学習の中学生の面倒を見れる人がいないので、一人作業。


今回体験学習でお店に来たのは、男子1人女子2人の3人。

事前の学校との打ち合わせでは、男子生徒は不登校の気配があって扱いにくいかもしれません、という情報がありましたが、蓋を開ければ全然問題なし。お昼ごはん食べながらよくよく話を聞けば、先生に何か質問を言っても適当な生返事しかもらえず学校によい印象を持っていないということ、本が好きだからここへ来たんだという。その男子生徒は、他の生徒よりも一生懸命に一つ一つの作業をこなしていきました。学校じゃないところのほうが力を発揮できる子、必ずいますよね。先生にそれを伝えたところえらく驚いてましたが、どういう接し方をしてるのか少し不安を感じました。


開店時間の10時前に店に来てもらって、16時にメニューを終えて解散、というのがスケジュール。

果たしてその通りに行くのか。それとも…。


一日目(7月13日)

来てもらって一番最初は挨拶の練習。

「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」「少々お待ちください」

これができないと売り場には立てません。体験学習といえどお店の店員さんになるんですから、お客様に失礼があっては困ります。

これがきちんとできてから、売り場へ移動。

売り場では、その日の朝届いた書籍・雑誌の店頭並べの作業中。

どこに置いてあるかわかりやすいコミックを5・6冊ずつ手に持って、パタパタとそれほど広くない店内を走り回る中学生たち。そういえば大学生のとき、母校の中学校へ教育実習に行ったなぁと思い出しました。授業よりも、休み時間一緒になって遊んでた記憶が…。

本並べが終わって、一人がレジ&パソコンでの注文作業、一人が書籍・雑誌の返品作業、最後の一人が店内のコミック&文庫の在庫チェック、というように役割を分担。ひとつの作業につき15~20分のローテーションですべてを体験してもらい、時間はお昼休憩を挟んで3時のおやつタイム。

今日やった作業の中で一番楽しかったこととつらかったことを雑談しながら聞き出し、明日の作業は楽しかったことを多くできるように配慮。

そして、2日間というスケジュールが可能にした宿題を発表。

「2日目は、午前中に店頭に出てのお仕事体験、午後から事務所で全員で売り場のポップ作りを手伝ってもらいます。そこで、ちょっとした宿題。ポップに書きたい本を選んでおいてください。」

実際にお店で使用しているポップを見せて、例を示しました。

出版社が宣伝用に印刷したきれいなポップから、店員さんが画用紙など使って手描きしたポップまで、いろいろな描き方があるんだよといったら、男子生徒は「絵が下手だから字だけでもいいの?」。こういう子は後ですごく優秀な子になることが多いんです。

おやつを終えて店内でポップに書きたい本の物色をしていたら、16時が過ぎてました。


2日目(7月14日)

午前中は前日と同じ作業を繰り返し、作業に飽きた子はお店の外に連れて行って駐車場や入り口のお掃除。真剣にやるのでお世話係としてもやりがいがあります。

お昼が終わって午後。ポップ作成作業開始。早い子は1時間ちょっとで描きあげて、結局その子はポップを3個も作っちゃいました。きれいにコピックで色塗って、縁取りを鮮明にして、中学生が作ったとは思えないくらいうまかったです。そのコ自身、同人誌に興味があって絵の勉強をしてるらしい。元同人作家として、いろいろアドバイスしちゃいましたよ。昔の血が騒ぐって感じです。

字だけでポップを作った男子生徒は、作品内容を書き込みお客様に興味を持たせる方法。選んだ作品が角川文庫の新・百耳物語。チョイスがえらく渋いです。

もう一人の女子生徒は描いたイラストを切り取り、台紙に張っていく3D手法のポップ。ここまで凝ったポップを作るとは想像していなかったです。

このポップ作りの作業、合間合間に雑談があってとても楽しかった様子。最後に感想を聞いたら好評でした。このポップ作り体験は、今回初めてやってみた試み。ずばり的中のようです。

作り終えたポップはちゃんと売り場に飾って1週間経ったときに、中学生に手渡しました。


本屋さんの仕事で一番驚かれるのは「返品」。これは出版流通業界独自の作業だから、他の小売流通には無いはず。

本屋さんの後ろ姿が見えた職業体験学習になったと思ってます。