主役は誰なんだろう…
海なき県、埼玉に50年以上前に作られた沼影市民プール(さいたま市)が舞台。市民に愛されながら、老朽化と土地の有 効活用のために取り壊しが決まった最後の夏を撮影したドキュメント「風」作品だ。ナナゲイでの予告でNHKの「72時間」的な作品を期待して見に行ったら、ちょっと違った。無くなる、いや亡くなるプールの役割が強すぎて、そこに集う人たちの存在が薄すぎる。もちろんさまざまな人たちを撮影しているのだが、彼らのしゃべる言葉が少なすぎるために気持ちがちっとも伝わってこない。さらになんの説明もなく、マイノリティーのインパクトの強い再現ドラマ?が突然挟み込まれる。ドキュメンタリーが全て真実ではないのはわかる。監督の意図で構成が決まり、編集され、演出も加わっているのは理解している。でもやっぱりサラダに軽いドレッシングをかけたくらいじゃないと。
プールに関わった人たちの声が薄く、逆に監督の演出が濃すぎる。あんまり好きじゃなかった。