豚玉では、あかんかったのかな?

お好み焼きの千房が取り組んでいるという、ドロップアウト青年の身元保証活動をモデルにした物語。監督はこの作品の取材がキッカケにホンモノの保護司になったそうだし、リアリティはある。ただ登場人物の描写に雑な部分が多く、彼らの行動に共感しにくかった。シャバに出てきて生まれ変わるつもりでやっても、冷たい社会と厳しい現実はあまり変わらない。そこに追い打ちをかける昔の世界の甘い誘惑。そのループを断ち切るために、何度裏切られても見守る周囲の人たち。もちろん、素晴らしい活動だけど、そんなきれいな部分だけちゃうよね。

ただ焼くだけでなく、肉、海鮮、キャベツ、そば…いろんな材料を混ぜて作るミックスモダンに人生が重なるシーンがあれば、もっと響いたのに。