いいウソ、悪いウソ
迷作「ハムナプトラ」のハリウッド俳優、ブレンダン・ブレイザー主演で東京を舞台に撮った洋画というややこしい状況の作品。
彼が演じたのは一発は当てたが鳴かず飛ばずの白人俳優。生活のため撮影でなく「レンタル・ファミリー」に取り組むことになり、という物語だ。依頼を受けた人物や状況を演じることで、ターゲットを幸せにさせる。実は虚構を認識しているかどうかだけで、やっていることは俳優やアイドルと変わりはない。
うまくウソをつくために努力するほど、ターゲットに思い入れがうまれる。そしてうまく行けば行くほど、いなくなる喪失感は大きくなってしまう。3組の依頼を通じて描かれるこの奇妙な矛盾。日本のおっさんではなく、ガイジンに担当させたのが、重苦しくならずかえってよかったのかもしれない。家族の足りない部分を補う、ココロのスキマを埋めるサービス。ニーズはあるよね。