早く、解放してくれ!

100分を切る短い作品なのに、後半はそればかり考えていた。イラク戦争のさなか、敵地に侵入したものの逆に囲まれてしまった米軍特殊部隊の脱出劇。といっても特に物語や戦争反対的なメッセージはなく、後半は姿の見えない敵の民兵に攻められっぱなし、撃たれっぱなし。必死で援護の戦車を呼び、なんとか脱出しただけだ。でもその地獄の時間がとにかく「痛い」。そしてそれを伝えるのは映像でなく音だった。派手な爆破でなく、乾いた銃弾や爆発直後の振動、そして血まみれの傷やもげた足より俺を苦しめたのは痛みに苦しむ負傷兵の叫び声だ。今も思い出すとゾクッとする。戦争ってとんでもなく痛い、だからあかんねん!それを疑似体験さけてくれる逆アトラクション的な作品。いい音で見てほしい。