深くて、浅い。

主人公は北海の油田で、海底のパイプラインのメンテのために潜るダイバー。嵐の中での作業中の事故で海底に取り残され、無酸素状態で30分以上放置されたのに、奇跡的に命を取り留めたという実話がもとになった物語だ。

そのドキュメントを作った監督が劇映画も作ったそうだから、画面や俳優たちの表情は真に迫ったものがあった。だから取り残された不安感や手に汗握る気持ちも伝わってきて、スリラー作品としてはよくできていた。でも、船上のメンバーやバディー3人のチームワークが起こした奇跡なのに、その3人の描写が浅すぎる。ただ不愛想とか、昔かわいがってやった弟子っことか…潜る前にいろいろ描いて欲しかったのに、すぐ加圧室に閉じ込めちゃうんだもん。関係性が見えたら、奇跡がもっと輝いたのにもったいない。