怖くなった。
長塚京三演じる元大学教授が主人公。奥さんは早く亡くし、子どももいない一人暮らし。それでも丁寧に自分で料理をし、ブライドを持って仕事をして世の中と繋がっていた。それがだんだんなくなっていき、妄想の世界と行き来するようになる物語だ。昔なら大変なのね〜という他人事だったけど、今は「すぐそこにある危機」なので下を向いてしまう。彼にとっての敵は「ひとりで過ごす時間」で、その空虚感に振り回され、流されてしまった結果が老いなのでは?と感じた。振り回されないように自分軸を固めよう、そして一人にならないよう周りの人や嫁さんを大切にしよう、そう思った。