薄々知ってはいたけれど。
ご存知ドナルド・トランプ氏の若き日を描いたエピソードゼロ的作品。英雄の生涯を描く偉人伝はこれまで何本も見たし、偉いだけではない部分も描かれていた。でもこんなに分かりやすい反・偉人伝は初めてだ。そこそこの不動産業者の2世だった彼が、有力者とのパイプと心強いパートナーを得て成り上がる時代のドラマ。今も変わらずそうであるように、自分の利益以外には興味がなく、金はあるけど全く幸せそうには見えない。そろそろ終焉を迎えそうな戦後資本主義が服を着ているような男の物語だ。もちろんネガキャンの要素はあるだろうけど、火のないところにここまで煙は立たない。
そんな男が今夜、2度目の大統領就任式を迎える。いいのかアメリカ?大丈夫か世界?