俺にはあんまりふさわしくなかったんやろな。
のん、という女優は結構好きだ。見た目のかわいさはあったうえで、独自路線を突き進む感じがいい。「あまちゃん」は知らないが、「この世界の片隅に」もよかったし「さかなのこ」は彼女以外難しかったかもと思う。でも堤監督のこの使い方はどうだ?普通の中にいる違和感が彼女の味なのに、物語全体を「変わってるでしょ」「面白いでしょ」に染めてしまっては気持ち悪いだけ。出来が悪くて長いだけのコントを延々見せられる辛さよ。だいたい「ふさわしい」ってなんやねん。必要以上の自己肯定感と、周りを見下す感じが透けて見えて残念だった。