面白かった…なんて軽々に言えない。
児童養護施設で生活する子どもたちの普段の生活を撮ったドキュメント。いろんな事情に配慮して、入所の理由も出さないし、映画館での上映だけでソフト化も配信もしない。そういう信頼の上で撮影できたモザイクなしの姿を見られて良かった。カメラの前では普通の子どもとあまり変わりない、前向きに明るく過ごしている姿を中心にみせている。でもその奥に人との距離感だったり、寂しさを隠しきれない部分が確実に見えて、なんとも言えない気持ちになった。こういう問題には、きれいごとでは済まない部分が確実にあって、そこに気づいた自分が何かできることがあるのか?たくさんの人が考えるキッカケになるのなら、大きな価値があるんだろう。