こういうのもありやなぁ。
想田和弘監督の観察映画。訴えや思想のためではなく、そこに住み、そこにあるものを切り取っていく。岡山の海辺の町、牛窓にある猫が集まる神社を舞台に猫たち、それを支える人間を追う…いや追わない。人間が猫に惹かれるポイントってなんだろう?言葉が通じてるんじゃないかと思う犬と対称的に、人間なんかまるで気にしない猫。しがらみや気遣いが必要な人間にとって自由の象徴なんだろうか?そんなことを考える余裕があるのも、いい意味で何も起こらず、何も仕掛けないから。単に牛窓に遊びに行った感じ。現場で漂っている気分になるドキュメント。牛窓に行きたくなったもの。