愛に溢れた作品。
47年前に放送していた日本のロボットアニメ「ボルテスV」。それが大ヒットしていたフィリピンで実写化され、その劇場版が凱旋上映だ。当時4歳だったし、名前くらいしか覚えていなかったので、YouTubeで第1話を見てから臨んだが、その再現度に驚かされた。さらに物語後半に出てくるロボットアニメではあまり見ない家族の物語と母の大き過ぎる愛情。昭和の良さが溢れている。そんな要素がフィリピンで愛され、見事に結実していた。日本でこの手のものを作るといろんな大人の事情や忖度が働き、原作に監督や映画会社の解釈が加わってしまう。そんなものゼロで純粋に形にしている制作陣の愛に感動。こういう作品を大切にしたい。