自分のお日さまをみつけられるか。
舞台は北海道のどこか。どもりがあってスポーツがあまり得意じゃない小6男子、フィギュアスケートに打ち込む中学女子、現役引退後ふらりと街にやってきて彼女のコーチを引き受けた青年。この3人のストーリーだが、事件は起こらず淡々と進む。北海道の冬の話なので太陽はあまりでてこないけど、それぞれが「お日さま」を見つけていく。その描写がたまらなく幸せで心に残った。でも空と同じで晴れた日ばかり続くわけじゃない。90分という短い時間、登場人物も規模も小さな世界に、大事なことが詰まっていたような気がした。自分だけがわかる、お日さまでいいねん。