ほんの少しの支えがあれば…
入江監督が目にした貧困家庭の少女の記事を元にしたドラマ。毒親のせいで中学すら行けず、売春で家族の生活を支えるうちにシャブ中になってしまった20歳のあん。逮捕されたことをキッカケに親身になってくれる人たちと繋がりができ、公正そして再生への道を歩み始める。しかしそんな幸せは儚くて、しかもコロナ禍で社会から分断。頼れる人がいなくなってしまった彼女は…。かわいそうなんて言葉で表現できない、やりきれない気持ちに包まれる。誰かがそばにいて、ほんの少しでも支えてくれればなんとかやっていける。知らんぷりせず、みんながそのほんの少しを担いあえる世界になってほしい。心に残る1本だった。