もう、わかんないよ!でも。
再開した映画館にどうしても行きたくて選んだ作品。
決して心が晴れる作品ではなく、どちらかというと腫れる作品だった。
ダンナを理不尽な交通事故でなくし、ひとり息子と強く生きるシングルマザー。
社会的弱者の彼らに容赦なく襲いかかる苦しみ。特に不運とかではなく社会の
仕組みが生み出している歪み、災難だ。そのたびに肩を抱き「まあ、頑張りましょう」と
うそぶく尾野真千子を見るたびに、胸がたまらなく苦しくなった。
生きていても辛いことがありすぎて、生きている目的について考える。
社会のルールは守らないとというけれど、ルールってなんのため誰を守るために
あるものなの?
次々と疑問が湧いてきて、心の中をかき混ぜられまくった。
やっぱり映画は全く不要不急ではない。
マスクの何百倍も必要不可欠だ。