画竜点睛を欠く。
銀行強盗をして行方不明になった父。時効を迎え、推定死亡?で迎えた葬式に集まった兄弟。遺産争いで揉めるお約束から始まるコメディ。草彅くんも新井浩文も素晴らしく、ゲスで醜い争いに笑う前半。そこの伏線を回収しつつ、玉ねぎの皮のように本質が現れてくる後半。見事な展開だと思ったのに…。最悪だったのはラスト。出来の悪い青春映画みたいで腹がたった。台風一過の清々しさを感じたかったのに。