ビミョーな時期になってもうたなぁ。スピルバーグも苦笑いしてるにちがいない。ホワイトハウスが国民を欺いてきた証拠文書をスッパ抜いたワシントン・ポストの物語。アカデミー賞で箔をつけて日本公開…ところが日本じゃ似たような文書があるやないやで大騒ぎの国会。でもなんかピンとこなかったのは「敵が弱かった」からか。最高機密をやたらとありがたり、政府の影にやたらと怯えるトム・ハンクスやメリル・ストリープ。「この機密をバラしたら全てを抹殺される」わりには、誰も死なないし、ちっとも手を打ってこない政府。40年前、まだまだのどかな時代だったんだろうな。あと、メリル・ストリープをやたら闘うカッコいい女性に見せたがるカットもあざとくて…。アメリカのマスコミには正義がある…わけないやろ。