これはエンタメなんだろうか?
ある日突然、母親の脳腫瘍が発覚。それまでバラバラでボロボロだった家族が再生していく物語だ。かといって、そこには劇的な出来事もみんなが憧れるような賢人もでてこない。ただオロオロするだけの父親と、自分の家で手一杯の兄貴、そして甘えることだけうまい現実的な弟、戦力的には頼りないことこの上ない。でもそこが共感を産む。つらい時こそ笑っていこう、つらい時だからこそ染みる周囲の小さな気遣い、自分でなく愛する人のためだからこそできる無理。いろんなフックがそれぞれの心のヒダに引っ掛かる1本。やはり石井裕也ただ者ではないわ。
ある日突然、母親の脳腫瘍が発覚。それまでバラバラでボロボロだった家族が再生していく物語だ。かといって、そこには劇的な出来事もみんなが憧れるような賢人もでてこない。ただオロオロするだけの父親と、自分の家で手一杯の兄貴、そして甘えることだけうまい現実的な弟、戦力的には頼りないことこの上ない。でもそこが共感を産む。つらい時こそ笑っていこう、つらい時だからこそ染みる周囲の小さな気遣い、自分でなく愛する人のためだからこそできる無理。いろんなフックがそれぞれの心のヒダに引っ掛かる1本。やはり石井裕也ただ者ではないわ。