真反対から攻めるか・・・。
6年前に見た映画「選挙」の山さんが、再び立候補。当然想田監督が追っかける。前回は自民党の落下傘候補としての大変さ、選挙の深淵を捕らえた作品だったけど、今回は違う。党中心で動かなくてはならない党員に嫌気がさして議員を辞めた山さんの今回の選挙活動は、ポスター・選挙公報・ハガキ送付だけ。総予算10万円。選挙カーも事務所もなし、スタッフも嫁さんだけ。毎日の活動はポスターが剥がれてないか見回るくらい。だから事件がない。絵にもならない。もちろん選挙の結果はわからないし、そこは観察映画だけにバイアスはかけずに追いかけていく。でも今回は明らかに他の候補者のボリュームが大きかった。選挙のあり方に一石を投じるとはいえ、端から見たら「やる気がない」と思われても仕方ない選挙活動だけに、仕方ないか。このあと楽しみにしている「立候補」と合わせて、選挙について考えてみるきっかけにしたい。