次の1本を諦めた。
宮本輝の原作を「八日目の蝉」の成島監督が震災後に映画化。50歳のおじさんの友情、ちょっと恋、そして生き方についての物語だ。かなり長い小説を端折った結果、唐突な場面や理解しにくい人物がたくさん出てくるし、妙に説教臭いセリフも多い、いろんな悩みを砂漠に捨ててくるっていう安易さはどやねん?など映画としてはかなり難点はあると思う。ただそれでも考えさせられ、スクリーンから離れて自分事でうつむいてしまったのは自分がおっさんになったからなのか?「正しいことを繰り返せているか?」「自分の人生はなんのためだったのか」抱えている漠然とした不安を的確に打ち抜かれ、予定していた次の映画を見逃した。今夜はちょっと酔いながら考えたくなった。