画竜点睛を欠く。
伊坂幸太郎の短編を映画化した作品。舞台の仙台に春に行った時、宣伝を見かけて気になっていた。人のいい空き巣(濱田岳)には思い入れのあるプロの代打選手がいる。かつて甲子園のスターだった彼と空き巣は同郷で同じ日に生まれたという…みたいな話だ。70分弱の長さながら、キチンと伏線を回収しているあたりはさすが!と思ってたら、最後の野球の試合にガッカリ。選手役のエキストラがクラブチームレベルなのは仕方ないにしても、球場はKスタちゃうし、何よりクライマックスのホームランの弾道。打った瞬間、右バッターがボールの下をこすった1塁ファールフライの感じなのに、なぜか打球はレフトの場外ホームラン。この物語のすごくカギになるシーンなのにあれはないわ。あそこはCGでもちゃんとごまかさないと。