歴史の重み・・・。
法隆寺・薬師寺の再建に尽力した「最後の宮大工」西岡常一さんの遺した言葉をつないだドキュメント。
彼がどうこうというより、彼らが飛鳥の時代から伝えてきた工法の凄さに背筋が伸びる思いがした。
木の気持ちを考え、育った環境を見て、適性を決め、気の遠くなるような手間をかけて削り、組み上げる。
工場で作った部品を運んで作る今のプラモデルのような家と比べたら、ものすごくコストパフォーマンスは
悪いだろう。でも住人の一生分にも満たない50年しかもたない今の家に対し、彼らの作った建造物は
1000年もの。もちろんその間に起こる地震や台風といった天災のことも考えてある。どうして1500年以上
昔にそんな技術があったんだろう?それを受け継ぎ、進化したはずの今がどうしてこうなんだろう?
建物だけでなく、その他の生産物、人間や会社に至るまで、進歩してきた方向をちゃんと見なおすべきなんちゃうか?
そこまでは考えすぎなんだろうか?