グサッ、うっ!
ダニー・ボイル監督による「岩に挟まれて動けなくなった兄さんの脱出劇」。上映時間は少し短いけど、その大半を一人と狭い岩場だけでカッコよく飽きさせずに見せきる展開と映像。「スラムドッグ」より「トレインスポッティング」を思い出し、唸らされた。究極に孤独な奮闘を見ながら考えたのは「自分ならどうする」と「自分のここまで生きてきた道」のこと。肉体的にも精神的にも、鋭い痛みを感じる作品だった。CGとか俳優のギャラとかにカネかけなくても、アタマ使えばいい映画は作れるってことだな。