あっちがなけりゃ。
俺にとって西原理恵子さんは大好きな漫画家の一人だ。ほとんどの単行本は買っているし、映画化された作品もほぼすべて見てきた。だからこそ、この作品はイマイチ。彼女はある意味、私生活を切り売りしている作家だ。貧乏だった子供時代の話や若い頃の話、ギャンブルにおぼれていた頃の話、そして鴨ちゃんと家族の話・・・いろんな切り口がある。そんな中で原作の「毎日かあさん」は母親としての子供たちとの格闘を描いた作品なのでそれを期待していた。なのに何やこれ?こないだ見た「酔いがさめたら・・・」とおんなじやん!確かに子供たちにとって父親である鴨ちゃんの存在もアル中も死も避けては通れない要素だろう。でもバランスが悪いわ、重過ぎる。変に感動させようとしすぎて途中でおなかいっぱいになる。別に1本くらいええやん「サイバラの息子アホやなぁ、ガハハ!」だけの作品があっても。