男臭いんだけど、でも。
北の工作員と彼らを追う韓国の捜査員がお互い組織を終われ、ひょんなことから一緒に仕事するようになる…一風変わったバディムービーだ。本来ならあり得ないファンタジーだけど、それを見せきったのは主役の2人の演技力。ダンカンさんみたいなガンホの笑いの部分と堺雅人みたいなドンウォンの爽やかさが、本来なら重苦しくなる空気を見事なエンターテイメントに変化させていたと思う。一時の韓流ブームは終わって、バハア向けの古くさい恋愛モノがなくなった分、「息もできない」みたいな骨太な作品や、こんな見事な娯楽作が日本にもやって来て、韓国映画の地力を感じさせられる。頑張れニッポン!ドラマの焼き直しとかなんとか戦艦とかばっかりやってると、世界に取り残される一方だぞ。