ある意味ホラーだわ。
東京のごく普通の家族、個々のパーツがそれぞれ違う方向に進みだして歪みが生まれ、崩壊する。特別な事情や運命なんかは関係ないので、見た人それぞれ感じる「あるある」があるだろう。
突然会社に出された質問「あなたはあなたの能力を生かして会社に何をしてくれますか?」。それに答えられずにリストラされたお父さんの姿に、かなり冷たいものを感じたのは他人事じゃないからだろう。一応、映画らしく「家族の崩壊、そして再生」みたいな展開にはなってるんだけど、ほぼおっかない崩壊ばかりで、再生は最後にオマケ程度。やっぱり本職のホラー監督の血がそうさせちゃうのかな。