やっぱり巧い。
「誰も知らない」で有名になった是枝カントクが田舎に帰省した一家の1泊2日を
切り取った作品。単に亡くなった長男の命日に集まって泊まっていくだけで、何も事件はおこらないんだけど、祖父母を中心に集まった家族それぞれの本音と細かい心の機微が、見事に表現されていて何度も爆笑してしまった。家族ってもちろんあったかいし愛情はあるんだけど、全て思い通りにいくわけじゃなくて他人の部分もあるんだよな。何か重松清の小説の読後感に似ていた。