骨太だ。日航機墜落事故を追った地方紙記者の話。予備知識はそれくらいで行ったのだが、事故そのものでなく新聞社の中での男のプライドのぶつかりあいの物語で、サラリーマンなら共感できる部分が多いだろう。ただ報道にありがちな「自分たちが伝えるんだから、何しても許される」目線とか、大事故ほど血が騒ぐ感じはやはりムカムカする。他社に抜かれようが誰も傷つかないし、人の不幸の大きさに興奮しているのはマトモな感覚じゃないと思うから。