幽霊の正体みたり・・・みたいな。
劇中のジイさんによると、マジックというのは「何もタネのない所を見せる」第一段階、「不思議なことで驚かす」第二段階、「元に戻す事でさらに感動を産む」第三段階で構成されるそうだ。なるほど。この映画全体も最初の「結末は決して話さないで下さい」というフリや、時系列の複雑な並びかえによる目くらましなど、マジックの要素いっぱいで、途中まで観客を惑わしてはくれる。でも最後の火サスみたいなオチの説明で全て台無しだ。第一→第二→第三と来てまた第一にもどして「ただの人でした」じゃ、思いきり興ざめだ。あと一番すごい仕掛けが説明なしで放りっぱなしってのは詐欺ちゃうの。