最近ブロードウェイのミュージカルのいい映画化が続いている。シカゴ、オペラ座、プロデューサーズ・・・それらに比べれば歌手が主役のこの作品は画的にはどうしても寂しくなってしまう。ストーリーにだって真新しさはない。でもそれを凌駕する歌のチカラには圧倒された。バンドやゴスペルものの一体感やグルーヴ感でなく、ひとりが体全体を使って産み出す空気のうねり。ちょっと高くなるとすぐ裏声になる日本の自称アーチストはあれ聞いたらどう思うんだろう?あれでオーディション番組上がりの映画デビュー作だってんだからアメリカは層が厚いわ。ただ顔はまんまジャイ子だから、アニキのリサイタルは勘弁してほしいけど。