テレビで見て知っているようでしらない横田めぐみさんの両親のドキュメントだ。拉致とか北が悪いのは改めて言う必要はないから省く。この作品を見て感じたのは拉致問題は政治面や社会面の出来事ではなく、ひとつの家族の問題なんだということだ。娘を突然取り上げられた平凡な両親が、取り返すために必死に動き、そして超人的なエネルギーを発揮する。その力はやがて人々の心や国すら動かすわけだが、原動力になっているのは正義でも平和でもない、シンプルな親心だった。その大きさ、強さに改めて驚愕させられた。