
20世紀の匂いがした。
「RENT」はブロードウェイで見たことがあったけど、もちろん日本語ガイド頼りだったので、ストーリーまで入りこむことができなかった。最近ミュージカルの映画化は自分的にヒットつづきだったので、今回は期待して見に行った。
登場人物はニューヨークのダウンタウンに住む貧乏アーチストたち。彼らが抱える問題は貧困だけでなく、ドラッグ、ゲイ、エイズ。その中でも前向きに生きようとする若者の姿をロックに乗せて・・・古いやろ。
舞台は1989年。確かに当時は最新のテーマだったに違いない。曲だって当時青春時代を送っていた自分としては気持ちいい感じだ。でも今改めてみると「え~寒っ!」。
例えるなら写真のおじさんの曲とか「愛は勝つ」とかをカラオケで熱唱しちゃうようなもの。あの頃は最新鋭だったからこそ、その「さびれ感」がたまらなかった。
時代を斬るとその時は新しくてカッコいい。でもその勢いをキープするためには「より新しいもの」が不可欠になる。一発でドカンと稼ぐか?長く細くエバーグリーンを狙うか?その辺りって難しいよなぁ・・・まあ、どっちも経験ないけど。
一番ガッカリだったのはRENTの邦訳を聞いた時だった。「家賃」なんてミュージカル普通ないやろ!