
こんなんちゃう!
南極物語は親に連れられて見に行った覚えがある。83年と言うから10歳。
南極に犬たちが取り残され、どんどん仲間が減っていく展開はともかく、残す側の人間の葛藤は子供だったのであまり理解できなかったはずだ。でも、健さんが演じた越冬隊員の実直そのものの性格とか、犬たちに対する仕事を超えた愛情とかはおおまかではあるけど感じていたような気がする。
そのハリウッドリメイクということで半期待くらいで見に行ったんだけど、とても違和感を感じた。
ディズニーと言うこともあるんだろうけど、家族向けでとてもライトなつくりなのだ。
動物愛護の影響なのか犬達のサバイバルも、残してきた人間の状況も「ぬるい」
厳しい環境を乗り越えての奇跡だから感動もしたのだが、これでは「ふ~ん、よかったね」レベル。犬たちの演技は見事だっただけにもったいない気がした。
やわらかい食べ物が溢れ、子供は危ないものには近づけず、何をするのにも丁寧なマニュアルがある現代。失敗したから、しんどい思いをするから身につくものは必ずある。
まあ、写真の人はやりすぎだったけど、そういう経験はせなあかんし、させなあかんわ。