これぞメヂカラ。

ナチス政権下のドイツでヒトラーに抵抗しようとした学生組織「白バラ」の紅一点、ゾフィーの逮捕されてから死刑になるまでの日々を追った実話に基づく物語。写真のお兄さんは関係ない(でも、懐かしいでしょ)

ナチスを批判するビラを大学構内で撒いたのを見つかり、ゾフィーは兄と共に即刻逮捕される。反政府活動をするわりには計画はずさんで、はじめはえ~?と思った。

ところがここからが本番だった。厳しいベテラン取調官を前に始めは「ああ言えばこう言う」方式でシラを切りまくり、証拠が出てきてからは開き直って自分の主義を主張しつつ、仲間は守り通す。取調官同様に俺も心を動かされたのは彼女の眼差しの強さのせいだ。相手をまっすぐ見据え、不利な状況でも女性の弱さなど微塵も見せない。そんな美人でもない彼女がとても輝いて見えたのは、そんじょそこらの男じゃ歯が立たないくらいの勇気がその瞳から溢れていたからだと思う。

毎週水曜のレディースデーだけにウジャウジャ湧いてくる「自称映画好きのOL」とかに観て欲しい作品だ。世の中に流されず、たった一人でも自分が正しいと思った棘の道を行く。ゾフィーのような強さが、自分の主張がアナタにありますか?ロハスとかスローフードとか流行りに乗ったぬるいこと言ってるのとは全然ちゃうからな!