聞いただけだったらビックリするタイトルだけど、くれぐれも彼が好きな方のアナではない。not ASSHOLE!

たしか予告編で見たキャッチコピーは「知っても恐ろしい、知らないともっと恐ろしい現実」とかそんな感じだった。
中東にいつまでたっても平和が訪れない原因、石油利権に関わる陰謀。普段は頼まれもしないのに揉めてる地域に派兵して「世界の警察」みたいな顔をしておきながら、実は自分たちの利益のためにこれだけ汚いことやってまっせという「黒いアメリカ」の姿を伝えたい映画だと思う。

でも、それならややこしくしすぎだ。複数の登場人物の行動を並列する割には「こいつらがどういう人物でどういう関係なのか」という説明が希薄すぎ。登場人物に感情移入もできないし、え?コイツはどういう立場でいい者?悪者?そんなことを考えているうちにストーリーがどんどん進み、最後まで???で終わってしまった。

ハリウッドではたくさんの俳優が出演を熱望したらしいし、インテリには大人気の監督・脚本らしい。でも、こういう事を本当に知らないといけないのは大多数を占める「こんな難しい映画は理解できない」民衆だと思う。そんな意味でこの映画は観客おいてけぼり感だけでなく、作り手のオナニー感満載で不快だった。

しかも、絶対ケツに何かつっこみながらだぞ。