ハッキリ言ってウディ・アレンはキライだ。

まずあのルックス。チンケオブザイヤーなら15年連続受賞は固い、日本でいうと神宮でヤクルトを30年くらい応援してそうなオヤジを何でわざわざ金払って見ないとあかんねん!
作品だってやたら理論武装して喋りまくったり、背景をニューヨークの治安のいい地域にしてルックスのハンデを庇おうとするもんばかり。そんな知的な雰囲気に乗りたい似非インテリの間では評価が高いみたいだけど、それって「自分はイケてないので他のもんでカバーせなあきませんねん」と宣言してるのと変わりないんちゃう?

中身は登場させた老若2人のコメディーライターに自分の2つの時代を投影させた私小説的なつくり。盛り上がりもなくダラダラウジウジしてるし、だいたいお前のライフにそない興味なんかないっちゅうねん!さらに提灯記事には「ウディが初めてアクションシーンに挑戦」なんて書いてあったけど、単にムカついたヤツらの車のガラスをバールで叩き割ってスタコラ逃げるだけ。これでアクションシーンならウチの1歳の息子もすぐアクションスターになれるわ!

直前に見たのが↓の「RIZE」というある意味動物的な作品だったからかもしれないが、どうもこの作品に感じるのは、先進国の都会人の嫌なところばかり。
生きるか死ぬかの瀬戸際にはいないし、適当に仕事してればそこそこ食える。でもなんか生活が退屈なもんで不必要に悩んだり、自分を過大評価して自分磨きとか自分探しに出たりする。
アレン作品は都会的センスに溢れた…とか評価されることが多いけど、都会的って必ずしもいい方だけじゃない。ダメ都会人の方に自分を投影してイキってるのはあんまりかっこよくないと思うけどな。

ウディのは見たくないけど、写真の彼のニューヨークライフはいろんな意味で見てみたい。ちっとも帰ってこないし。