井上和香は関係ないですから!

中国の巨匠、チェン・カイコー監督が日本・韓国・香港からスターを集めた「アジア代表」とも言える映画。ハリウッドや世界を意識したんだと思うけど、どうしてアジア発になると「東洋の神秘」みたいなテーマでしかやれんかな?

アジアからハリウッドに進出する監督も多くて、ヒーローやらラバーズやら最近こういう作品が増えてきている。確かにスケールもメジャー作品と遜色ない。でも扱うのは千年以上昔の三国志の時代だったり、今回なんて神が同居してる時代と来た。これだけ日本をはじめとしたアジアの人々が渡米し、世界で活躍しているのにやっぱり白人にとっては「ゲイシャ・サムライ・ニンジャにスシの国」という目は変わっていない。中国なんて今すごい経済成長を遂げていて、未来や夢の話なんていくらでも転がってるはずなのに、白人様にご覧頂くのは彼らが畏敬の念を抱く神秘の時代の話ばかりというのはマーケティングとはいえ悔しくないんだろうか?毛唐に媚びすぎや!

ハリウッド級の作品と書いたが、脚本の粗さもしっかりメジャー級だ。「本当の愛を得られない」運命(プロミス)に逆らおうとする女性とその周りの男たちの争いと苦悩を描いたんだろうが、出てくるキャラクターが適当。何で孤児がいつの間にか王妃になってるかの説明は一切ないし、男たちにしても大将軍と奴隷、反逆者の悪党ってどんな大雑把な配役やねん!
一番笑ったのはチャン・ドンゴンがやったものすごい足が速いって設定の奴隷。四つんばいで走っても牛より早いし、立ち上がったら水の上もすいすい走る。お前はMr.インクレディブルの子供か!CGは合成が粗いし、ワイヤーアクションもやりすぎで、飛んでるというよりマリオネットのように吊り下げられている感ばかり目立つ。監督、力入れる方向間違ってませんか?

映画の最中ずっと気になってたのが悪党の刺客だった黒衣を着た男。唯一渋くていい演技をしていることもあったけど、日本の松重豊さん(写真)、そして横浜の川村丈夫投手にソックリだったんだわ。まさか本人ちゃうわなぁ。