
文化の違い・・・?
19世紀のイギリスの文豪、チャールズ・ディケンズの名作を80億円もかけて映画化したそうだが、知ってます?原作。俺は名前は聞いたことあんねんけど…そのくらいのレベル。
生まれた救貧院からも追い出されたかわいそうな孤児オリバー。ロンドンに出て死にかけているところを助けてくれたのは子供スリの元締めの老人だった。この男に生まれて初めて優しさを感じたオリバーだったが、純真な心と老人の盗人稼業はなかなか相容れなく…。かわいそうな少年少女が貧乏と社会からいじめられ、最後には…ってパターンとしては小公女とかああいう物語とだいたい同じ。原作に忠実だそうで、ということは逆に驚かされる要素は一切ないスタンダードな作品だ。
こういう物語で俺がイヤなのは主人公があまりにもキレイすぎること。どんなに貧しくてもヒドいことをされてもズルをせず、ウソをつかず、ひたむきに生きる。確かに俺なんかは邪な人間だと思うが、そんなん普通あるかぁ?この映画のオリバー君もキレイな顔と澄んだ瞳で、周りの汚れた人たちと対称的な生き方を貫く。まあ、できない事がわかってるから物語の登場人物に希望を託すのかもしれないけど、そんな前時代的な物語を何故今さらやるんだろう?日本で言うと里見八犬伝を壮大なスケールでって…お前は角川春樹か!
監督のインタビューを読んだら、「7歳の息子に見せようと思って…」だって。制作費80億円でっせ!兄さん。そんなカネあったら、買収されるはずだった先が大変なことになって、自分の所ももっと大変な彼のチームを何とかしてやってほしいわ。だって彼らもオリバーくんに負けないくらい野球に対しては純粋な目をしてるから。