何て悲しい成長なんだ。
このブログでも時々書いているが、ウチのセガレは現在1歳1ヶ月ちょっと。毎日よく食い、よく遊び、よくクソもする。一昨年の12月に産まれ、泣く事と乳を吸う以外全く自分では何もできない最初の状態から、首を上げ、ハイハイをし、笑い、つかまり立ちし…嫁が言ってたけど、毎日寝るたんびに一つ何かできるようになってる。これから悪い事もいっぱい覚えるんだろうけど、それも含めて親としては子供の成長はうれしいものだと思っていた。でもこの映画を見て、そうも思えなくなった。
舞台は80年代、内戦のエルサルバドル。主人公の少年チャバは11歳だが、父親が家を出たため、母や姉妹、小さな弟を含めた家族を守らなくてはいけない立場にいた。戦闘の激しい地域に住んでいるため、突然日常生活の場で起こる銃撃戦。でももう一つチャバが恐れていることがあった。12歳になると政府軍が現れて、徴兵されてしまうのだ・・・。
戦争はあかん!そんなの当たり前。でも今回考えさせられたのはその理由だ。親兄弟や友達、身の回りの人を兵隊にとられたり、関係ない市民の命を奪うなんてのは想像がつくだろう。この映画を見て気づいたのは「戦争は子供から無邪気さすら奪う」ということだ。
冒頭、チャバは家族を守ってるつもりでもただのガキで、友達と遊ぶことが最優先だし、母親に叱られたり、同級生に恋したり、全世界共通、無邪気そのものの少年だ。しかし、戦闘が激しくなり、友達が徴兵され、どんどん状況が悪くなるにつれ、チャバの目が変わってくる。生き抜くため、家族を守るためとはいえ、どんどん表情が厳しく、子供らしくなくなっていく。その変化はある意味、大人への成長と言えなくもないかもしれないが、そんな成長、させずに済むならそうしたい。それが全ての親の気持ちだろう。
途中でチャバたちが、先に徴兵されていった友達に遭遇するシーンがあった。その友達はもともと一番のヘタレで、泣きながら連行されたにも関わらず、今では機関銃を持っていっぱしの兵士気取り。なのに昔の友達に会って「兵隊になるのを怖がってるお前たちは腰抜けだ」とぬかす…醜い、そして悲しい。
涙こそ出なかったが、胸をかきむしられたような気分だった。
このブログでも時々書いているが、ウチのセガレは現在1歳1ヶ月ちょっと。毎日よく食い、よく遊び、よくクソもする。一昨年の12月に産まれ、泣く事と乳を吸う以外全く自分では何もできない最初の状態から、首を上げ、ハイハイをし、笑い、つかまり立ちし…嫁が言ってたけど、毎日寝るたんびに一つ何かできるようになってる。これから悪い事もいっぱい覚えるんだろうけど、それも含めて親としては子供の成長はうれしいものだと思っていた。でもこの映画を見て、そうも思えなくなった。
舞台は80年代、内戦のエルサルバドル。主人公の少年チャバは11歳だが、父親が家を出たため、母や姉妹、小さな弟を含めた家族を守らなくてはいけない立場にいた。戦闘の激しい地域に住んでいるため、突然日常生活の場で起こる銃撃戦。でももう一つチャバが恐れていることがあった。12歳になると政府軍が現れて、徴兵されてしまうのだ・・・。
戦争はあかん!そんなの当たり前。でも今回考えさせられたのはその理由だ。親兄弟や友達、身の回りの人を兵隊にとられたり、関係ない市民の命を奪うなんてのは想像がつくだろう。この映画を見て気づいたのは「戦争は子供から無邪気さすら奪う」ということだ。
冒頭、チャバは家族を守ってるつもりでもただのガキで、友達と遊ぶことが最優先だし、母親に叱られたり、同級生に恋したり、全世界共通、無邪気そのものの少年だ。しかし、戦闘が激しくなり、友達が徴兵され、どんどん状況が悪くなるにつれ、チャバの目が変わってくる。生き抜くため、家族を守るためとはいえ、どんどん表情が厳しく、子供らしくなくなっていく。その変化はある意味、大人への成長と言えなくもないかもしれないが、そんな成長、させずに済むならそうしたい。それが全ての親の気持ちだろう。
途中でチャバたちが、先に徴兵されていった友達に遭遇するシーンがあった。その友達はもともと一番のヘタレで、泣きながら連行されたにも関わらず、今では機関銃を持っていっぱしの兵士気取り。なのに昔の友達に会って「兵隊になるのを怖がってるお前たちは腰抜けだ」とぬかす…醜い、そして悲しい。
涙こそ出なかったが、胸をかきむしられたような気分だった。