
映画の登場人物に殺意を抱きかけたのは初めてだ。
主人公は20歳のバカチンピラ。定職も家もないくせに彼女はいて、無計画に子供をつくってしまう。まあ、ここまでなら現実でもよくある話だろう。しかし、このバカ野郎はその赤ん坊をカネのために売り飛ばしてしまい、彼女に言った「また作ればいいじゃん」…殺す。絶対に殺す。
あんまり物騒なこと書いてると、万が一犯罪に関わってしまった時「彼のブログには『殺す』という表現があちこちに見られ…」なんて報道されてしまうかもしれんからやめておくが、ドキュメンタリータッチで描かれたこのクソガキの行動を見ていて無性に腹が立った。一番腹がたったのは役所の人かなんかに仕事を紹介してもらいかけた時に、それを断ったセリフ「あんな、クズどもと働けっかよ!」うぅ、その場にいたら絶対手が出てる…。クズは自分のことがクズだということもわからないんだ。
監督はこの愚行の悪循環の最後、ちょっと希望を持たせることで「オトナになりきれない若者の可能性」みたいな視点で表現したかったらしいが、俺はそんなに優しくはなれない。
ニートだなんだって甘えたこと言ってるヤツが多いけど、ハタチいや25過ぎて親のスネかじってる奴は何か権利を剥奪してやった方がいいわ、酒でも車でもパチンコでも。何して生きようと勝手だけど、金銭的に人(親でも)に迷惑かけんな!その上、子供?ふざけんな。自分の世話すらできないヤツにどうして未来の希望を託せるんだ?現実でもひどい虐待とか起こってるし、出産・子育ては免許制にしたらどうかと思いすらする。
えらくヒートアップしてしまったが、そんな激情を呼び起こされたんだから価値のある作品だったと思う。え?別にキレてないっすよ。