もしも、人間の生涯の記憶がチップに保存されていたら…

その突飛な設定を非科学的だと非難する人もいるみたいだけど、ええやん。作り話なんだし。ドリフ大爆笑の「もしも○○な寿司屋がいたら…」みたいな気持ちで楽しんでみた。

記憶をチップにという設定は10年位前に見た「JM」(たけしさんとキアヌが出てた)という映画でも見た記憶があったけど、今回の主人公はその記憶の編集マンというところがこの作品の面白さだ。毎日毎日、いいところも悪いところも含め、他人の人生ばかりを眺め、不必要なところをカットしてハイライトを作る。(その編集マシンが「ギロチン」ってのもシャレが利いてて面白い)
仕事柄、さじ加減(編集機のジョグ加減かな)ひとつで、同じ素材がクソにも宝石にもなる編集の面白さも、まるで反対の怖さもちょっとは知ってるので、もし可能ならバイトくらいでやってみたい仕事だと思う。

ただチップを埋め込まれている方は大変だ。今、こうしてしょーもない文章を打ち込んでるくらいならまだしも、嫁に内緒のメールを打ったり、一人でいろんなことしたり、一人以上でもいろんなことしたり…。そんな記憶を全て他人に見られる危険性があるわけで、みんな異常に品行方正になって、逆に社会が安定したりして。

今回の設定は記憶チップは死後、取り出されて葬式で上映されるだけだったけど、もうちょっと進めて、ガソリンスタンドみたいなところで頭にセンサーを繋いで自分の記憶を編集したりすることが出来たりしたら、もっと別の展開があるかなぁ。
写真の人みたいに上手くはいかなくても、消したい記憶、山ほどあるし…